化粧品広告で使える安全な言い換え表現15選【薬機法対応】

安全な書き換え事例集

美容系の発信をしていると、つい「シミが消える」「ニキビが治る」などの表現を使ってしまいがちです。
しかし、これらは薬機法に抵触する恐れがあるため、企業案件やアフィリエイトでは特に注意が必要です。

この記事では、薬機法における化粧品の効能範囲を押さえつつ、安全に使える言い換え表現を15個ご紹介します。

薬機法と化粧品表現の基本

薬機法では、化粧品が表現できる効能は「人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、皮膚や毛髪を健やかに保つ」などに限られます。
「治る」「改善する」など医薬品レベルの効能をうたうと違反となる可能性があります。

以下は厚生労働省が定めている化粧品の効能効果の範囲です。
この範囲の中から、意味合いを変えずに言い換えることで広告表現を作っていきます。

(1)頭皮、毛髪を清浄にする。
(2)香りにより毛髪、頭皮の不快臭を抑える。
(3)頭皮、毛髪をすこやかに保つ。
(4)毛髪にはり、こしを与える。
(5)頭皮、毛髪にうるおいを与える。
(6)頭皮、毛髪のうるおいを保つ。
(7)毛髪をしなやかにする。
(8)クシどおりをよくする。
(9)毛髪のつやを保つ。
(10)毛髪につやを与える。
(11)フケ、カユミがとれる。
(12)フケ、カユミを抑える。
(13)毛髪の水分、油分を補い保つ。
(14)裂毛、切毛、枝毛を防ぐ。
(15)髪型を整え、保持する。
(16)毛髪の帯電を防止する。
(17)(汚れをおとすことにより)皮膚を清浄にする。
(18)(洗浄により)ニキビ、アセモを防ぐ(洗顔料)。
(19)肌を整える。
(20)肌のキメを整える。
(21)皮膚をすこやかに保つ。
(22)肌荒れを防ぐ。
(23)肌をひきしめる。
(24)皮膚にうるおいを与える。
(25)皮膚の水分、油分を補い保つ。
(26)皮膚の柔軟性を保つ。
(27)皮膚を保護する。
(28)皮膚の乾燥を防ぐ。
(29)肌を柔らげる。
(30)肌にはりを与える。
(31)肌にツヤを与える。
(32)肌を滑らかにする。
(33)ひげを剃りやすくする。
(34)ひげそり後の肌を整える。
(35)あせもを防ぐ(打粉)。
(36)日やけを防ぐ。
(37)日やけによるシミ、ソバカスを防ぐ。
(38)芳香を与える。
(39)爪を保護する。
(40)爪をすこやかに保つ。
(41)爪にうるおいを与える。
(42)口唇の荒れを防ぐ。
(43)口唇のキメを整える。
(44)口唇にうるおいを与える。
(45)口唇をすこやかにする。
(46)口唇を保護する。口唇の乾燥を防ぐ。
(47)口唇の乾燥によるカサツキを防ぐ。
(48)口唇を滑らかにする。
(49)ムシ歯を防ぐ(使用時にブラッシングを行う歯みがき類)。
(50)歯を白くする(使用時にブラッシングを行う歯みがき類)。
(51)歯垢を除去する(使用時にブラッシングを行う歯みがき類)。
(52)口中を浄化する(歯みがき類)
(53)口臭を防ぐ(歯みがき類)。
(54)歯のやにを取る(使用時にブラッシングを行う歯みがき類)。
(55)歯石の沈着を防ぐ(使用時にブラッシングを行う歯みがき類)。
(56)乾燥による小ジワを目立たなくする。

上記は一般化粧品の効能効果の範囲であり、薬用化粧品に関してはその化粧品が承認を得た効能効果であれば表現可能です。

NG表現と安全な言い換え例

NG表現(薬機法NG)安全な言い換え例①安全な言い換え例②
肌荒れが治る肌をすこやかに保つ健やかな肌に導く
シミが消える肌に透明感を与える
(洗浄で汚れを落とす、うるおいを与えてキメを整える趣旨を明確に)
明るい印象に見せる
ニキビが治る肌を清潔に保つ肌を整える
シワが消えるハリ・弾力を与えるなめらかな印象に見せる
毛穴が引き締まる毛穴の目立たない印象キメを整える
髪が生えるハリ・コシを与えてくれるふさふさに
白髪がなくなる自然な色味に仕上げる
(カラーシャンプーでの一時的な着色効果である旨の記載が必要)
ツヤ感を与える
ほうれい線が消えるふっくらした印象表情を明るく見せる
クマが消える目元を明るく見せる血色感を与える
(メイクによる物理的な効果)
まつ毛が伸びるハリ・コシを与えるまつ毛にツヤを与える
日焼けが治る肌をすこやかに保つ肌を明るく見せる
傷が治る肌を保護する健やかに保つ
爪が強くなる爪を保護するツヤを与える
唇のひび割れが治る唇にうるおいを与えるなめらかに整える
眼精疲労が取れる目元に爽快感すっきり感が続く

企業案件で喜ばれるレビューの書き方チェックリスト

① 表現は薬機法の範囲内か?

  • 医薬品レベルの表現(治る、改善する、消えるなど)を使っていないか
  • 「○○のように感じる」「〜に見える」など主観的表現を活用しているか

② 事実と感想を分けているか?

  • 成分や特徴など事実情報は公式資料を参照
  • 効果や安全性を保障するような表現を使用していないか

③ 過度な期待を煽っていないか?

  • ビフォーアフター写真を使う場合は変化を誇張していないか
  • 強い言葉で断言するような表現を使っていないか

④ 信頼性のある根拠を示しているか?

  • 成分の一般的な働きを引用する場合、出典を明記
  • 自分の体験談と科学的根拠を混同しない

⑤ 企業の意図を理解しているか?

  • 商品のターゲット層・特徴を踏まえた文章になっているか
  • ブランドイメージを損なわない写真・構成にしているか

    まとめ

    薬機法を意識した表現は、一見すると制約が多いように感じますが、工夫すれば魅力的な広告にできます。
    安全な言葉選びは、炎上や案件停止のリスクを減らすだけでなく、企業からの信頼にもつながります。
    ぜひ今回の言い換えリストを活用して、安心・効果的を発信しましょう。

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